衣類の防虫・防ダニ加工剤について
防虫・防ダニ加工は15年以上、要望が増え、今や加工の定番となりつつあります。
それだけ、多くのご家庭では虫食いに悩まされている訳です。
そんな、お客様の虫食いのお悩みを防虫加工で解決してあげましょう。
問題になっている床ジラミ(なんきん虫)対策として
モスシリーズを使用して頂ければ、お客様に喜ばれると思っています。
床ジラミ駆除対策としてはピレスロイド系(除虫菊成分)が有力
とされ大手製薬メーカーから販売されているスプレー成分でもあります。
松井化学の防虫・防ダニ加工剤はまさにこれに属するものです。
忌避効果としては現在の使用濃度で充分と考えられます。
従ってお客様には床ジラミ対策としてアピールしてもらえば喜ばれると思います。
衣類の防虫・防ダニ加工についての条件とは、
一、安全性が高いこと
二、無臭であること
三、効果に持続性があること
四、加工が用途により簡単に出来ること
五、コストが低価格で出来ること
などが挙げられます。
安全面からいいますとピレスロイド系防虫・防ダニ剤の中でも特に安全性が高いです。
他の防虫剤と併用しても変色の心配がなく安心して使用出来ます。
一般的にタンスに入れる防虫剤は揮発性が高く、ガス化して効果を発揮しますが
松井化学の防虫剤は揮発性が少なく、臭いもほとんどなく、人体への安全性が高いです。
また、不揮発性の物質なので防虫効果は次回クリーニング時まで持続します。
しかし加工した衣類においては効果がありますが、一緒に収納していても
加工されていない品物についての効果はありません。
クリーニング業では、虫食いを対象に要望があり、宣伝としては防虫加工を
主に紹介していましたが防ダニ加工も脚光を浴びているようです。
実はモス原体は大手繊維メーカーの防ダニ加工において、ずっと主流になっています。
用途は防ダニ布団、布団の側地、カーペットの加工などです。
これらの商品は他の防虫剤・防ダニ剤と併用しても問題ありません。
■加工方法
「モス原体」は水溶液なので水中のつけ込み、水希釈スプレーで加工できます。
カタログでは、ドライ用全品加工としていますが、基本的には新液の石油には溶けません。
ソープが入っていれば可溶化し、溶けるようにしています。
使用するソープとしては、防虫剤配合の「MC‐セレクションB」、「W・クリーンCA-SP」があります。
使用方法は、ドライ溶剤100ℓに対して「モス原体」30㏄を溶かしこむと
全品加工になります。
水につけ込む場合は、4000倍希釈(水40ℓで10㏄)、スプレーする場合は400倍に
水で希釈してスプレーします。多少のムラ付きはあっても結構ですが、表裏にスプレーして下さい。
「モスコンク」は、「モス原体」を利用して石油に溶解できるようにしたもので
濃度は「モス原体」を100%とすれば50%品です。
加工方法は乾燥機でのスプレー加工(モスコンクを石油で200倍に薄めたものを一着当たり40㏄スプレー)
となります。
また、ベースタンクから石油をくみ上げ、バッチ加工が出来ます
(くみ上げ溶剤50ℓに対してモスコンク25㏄添加して加工)。
防虫効果としては、全品加工の場合、約70%の効果です。
乾燥機によるスプレー加工は90~95%、バッチ加工はほぼ100%に近い加工になります。
その他、依頼点数が少ない場合には、「モスリペラント」を石油で10倍に薄めスプレー加工するものも用意しています。
加工コストで考えると、「モス原体」を使用した全品加工の場合は一点当たり1・5円
「モスコンク」を使用したスプレー加工は3~4円 いずれも、防虫加工依頼品をまとめて処理するとコスト低減になります。