衣類の防虫・防ダニ加工剤について
現在非常に問題になっている床ジラミ(なんきん虫)対策として
モスシリーズを使用して頂ければ、お客様に喜ばれると思っています。
床ジラミ駆除対策としてはピレスロイド系(除虫菊成分)が有力とされ
大手製薬メーカーから販売されているスプレー成分でもあります。
松井化学の防虫・防ダニ加工剤はまさにこれに属するものです。
測定機関が大混雑しておりいつになるか分からない状態です。
それは、濃度だけの問題であり忌避効果としては現在の使用濃度で
充分と考えられます。
従ってお客様には床ジラミ対策としてアピールしてもらえば喜ばれると思います。
衣類の防虫・防ダニ加工についての条件とは、
一、安全性が高いこと
二、無臭であること
三、効果に持続性があること
四、加工が用途により簡単に出来ること
五、コストが低価格で出来ること
などが挙げられます。
安全面からいいますとピレスロイド系防虫・防ダニ剤の中でも特に
安全性が高く、繊維業界でも布団綿、布団の側地などに防ダニ剤として
使用されております。
他の防虫剤と併用しても変色の心配がなく安心して使用出来ます。
一般的にタンスに入れる防虫剤は揮発性が高く、ガス化して効果を発揮しますが
松井化学の防虫剤は揮発性が少なく、臭いもほとんどなく、人体への安全性が高いです。
また、不揮発性の物質なので防虫効果は次回クリーニング時まで持続します。
しかし加工した衣類においては効果がありますが、一緒に収納していても
加工されていない品物についての効果はありません。
クリーニング業では、虫食いを対象に要望があり、宣伝としては防虫加工を
主に紹介していましたが防ダニ加工も脚光を浴びているようです。
実はモス原体は大手繊維メーカーの防ダニ加工において、ずっと主流になっています。
用途は防ダニ布団、布団の側地、カーペットの加工などです。
これらの商品は他の防虫剤・防ダニ剤と併用しても問題ありません。
■加工方法
「モス原体」は水溶液なので水中のつけ込み、水希釈スプレーで加工できます。
カタログでは、ドライ用全品加工としていますが、基本的には新液の石油には溶けません。
ソープが入っていれば可溶化し、溶けるようにしています。
使用するソープとしては
防虫剤配合の「MC‐セレクションB」、「W・クリーンCA-SP」があります。
使用方法は、ドライ溶剤100ℓに対して「モス原体」30㏄を溶かしこむと
全品加工になります。
水につけ込む場合は、4000倍希釈(水40ℓで10㏄)
スプレーする場合は400倍に水で希釈してスプレーします。
多少のムラ付きはあっても結構ですが、表裏にスプレーして下さい。
「モスコンク」は、「モス原体」を利用して石油に溶解できるようにしたもので
濃度は「モス原体」を100%とすれば50%品です。
加工方法は乾燥機でのスプレー加工(モスコンクを石油で200倍に
薄めたものを一着当たり40㏄スプレー)となります。
また、ベースタンクから石油を汲み上げ、バッチ加工が出来ます
(くみ上げ溶剤50ℓに対してモスコンク25㏄添加して加工)。
防虫効果としては、全品加工の場合、約70%の効果です。
乾燥機によるスプレー加工は90~95%、バッチ加工はほぼ100%に
近い加工になります。
その他、依頼点数が少ない場合には、「モスリペラント」を石油で10倍に
薄めスプレー加工するものも用意しています。
加工コストで考えると、「モス原体」を使用した全品加工の場合は
一点当たり1・5円、「モスコンク」を使用したスプレー加工は3~4円
いずれも、防虫加工依頼品をまとめて処理するとコスト低減になります。