衣類の防虫・防ダニ加工剤
― 衣類の防虫剤・防ダニ剤の基本的な条件 ―
1、安全性が高いこと
2、無臭であること
3、効果において持続性があること
4、加工が用途より簡単にできること
5、コストが低価格でできること
春の繁忙期に防虫加工、夏場は防ダニ加工をされるクリーニング屋さんが増えたように思われます。
ここで来年に向けて防虫加工、防ダニ加工を用意されてはどうでしょうか。
安全面からいいますとピレスロイド系防虫・防ダニ剤の中でも特に安全性が高く
繊維業界でも布団綿、布団の側地などに防ダニ剤として使用されております。
他の防虫剤と併用しても変色の心配がなく安心して使用出来ます。
一般にタンスに入れる防虫剤は、揮発性が高くガス化して効果を発揮しますが、
MC‐モスシリーズは揮発性が少なく、臭いもほとんどありません。これは加工すれば効果の持続性が高く次回、
洗濯するまでは十分に持続します。しかし加工した衣類においては効果がありますが、一緒に収納していても
加工されていない品物については効果はありません。
■加工方法においては
「MC-モス原体」は、水溶液ですので水中のつけ込み、水希釈スプレーで加工できます。
カタログでは、ドライ用全品加工としていますが、基本的には新液の石油には溶けません。
ソープが入っていれば可溶化し溶けるようにしています。
使用するソープとしては、防虫剤配合のMC‐セレクションB・W・クリーンCA-SPがあります。
使用方法は、ドライ溶剤100ℓに対して「MC-モス原体」30㏄を溶かしこむと全品加工になります。
水につけ込む場合は、4000倍希釈(水40ℓで10㏄)。スプレーする場合は、400倍に水で希釈して
スプレーします。多少のムラ付きはあっても結構ですが表裏にスプレーして下さい。
「MC-モスコンク」は、「MC-モス原体」を利用して石油に溶解できるようにしたもので、
濃度は「MC-モス原体」を100%とすれば50%品です。加工方法は乾燥機でのスプレー加工
(MC-モスコンクを石油で200倍に薄めたものを一着当たり40㏄スプレー)。
ベースタンクから石油を汲み上げ、バッチ加工が出来ます。
(汲み上げ溶剤50ℓに対してMC-モスコンク25㏄添加して加工)
防虫効果としては、全品加工の場合、約70%の効果。
乾燥機によるスプレー加工は90~95%、バッチ加工はほぼ100%に近い加工になります。
その他、依頼点数が少ない場合には、「MC-モスリペラント」を石油で10倍に薄めスプレー加工するものも
用意しています。
加工コストで考えると、「MC-モス原体」を使用した全品加工の場合は一点当たり1.5円、
「MC-モスコンク」を使用したスプレー加工は3~4円 いずれも、防虫加工依頼品をまとめて処理すると
コスト低減になります。