ウエット用洗剤

◆ウエット用洗剤としては、

アクア・MC」・「アクア・フィニ」・「アクア・アルティメット」・「MC-マジカル」があります。

比較表のとおり、品物の種類により使い分けできるようにしています。

大きく分けると、

・ウール・カシミヤなどソフトな風合いのものには「アクア・MC
・麻・背広など張りを必要とするものは「アクア・フィニ
・汚れのひどいものに対しては洗浄力のある「アクア・アルティメット
・色が出そうなもの、革が部分使いされているもの、フードに毛皮がついているものなど、革や毛皮が硬くならずに洗える「MC-マジカル

 

<アクア・アルティメットを用いた黄変のきつい衣類の洗い>
30℃程度の湯に「アクア・アルティメット」を0.1%を入れ、10分程度つけ込み、押し洗いをします。これで全体の汚れを除去します。残った黄変は全体漂白を行います。温度40℃程度に「アクア・アルティメット」を0.1%、「MC-スキットQ」0.2%を入れ20分程度つけ込みます(MC-スキットQは中性の漂白剤でオシャレ着のつけ込みに最適です)。これでも黄変がある場合は、通常で「ラストカット」0.2%を入れた水に10分程つけ込み濯いで終了です。ウール・シルク等の黄変は漂白ではそれほどきれいにならない場合が多いですが「ラストカット」(酸性処理)により黄変が水に溶けるのできれいになります。

 

MC-マジカル」は染料の種類に関係なく色を止める力があります。
シルク・ウール・綿などイオン性のある染料に対しては効果を示すものはあります。インディゴ・分散染料など通常では色の出るものは多くありましたが「MC-マジカル」でテストしたところ色が止まりました(ただし原理的には分からない部分もあります)。「MC-マジカル」を用いて色の出やすいものを洗いますが汚れのひどいものに対しては、どうしても前処理が必要なものがあります。この場合、「K-1」、「トリオ」、「テトラ」などで処理して水で濯いで下さいと答えていました。濯がないと前処理の洗剤がけっこう残り「MC-マジカル」の特性が十分発揮できない場合がある。そこで「MC-マジカル」を前処理として使えるのか検討してみました。まず、マジカル原液を水で5倍希釈、10倍希釈しシミ抜き効果をテストしてみました。するとボールペン・醤油・ソースなどもほとんど落ちることが確認できました。この結果から「MC-マジカル」で洗浄を行う場合、前処理として5~10倍に水で薄め流さずにそのまま洗えることが分かりました。

 

◆ 比較表 ◆

 

 

 

 

トピック

前の記事

顔料セット