シミ抜き剤これだけあれば、ほとんど出来る!!
シミ抜きに必要なもの!
「K-1」・「トリオ」・「ピンキー」・「ゲルⅡ」・「ラストカット」・「シミナックスα」
「K-1」は、油性シミ抜き剤。
主な油性ジミには 油・口紅・ファンデーション・ペンキ・絵具などがありますが
通常 油性シミ抜き剤として酢酸イソアミル・シンナーなどの溶剤を主体としています。
ですがこれらの溶剤は揮発性が高く、すぐに気化してしまいます。
「K-1」は揮発性がないためより安全な処理が可能となります。
例えばペンキのシミを除去する場合、油性シミ抜き剤を塗りシミ抜き溶剤で上から流し出します。
これでは、ペンキの顔料が繊維の中に入って取れなくなり失敗します。
「K-1」で処理する場合、ペンキのシミの部分に塗り10分放置(樹脂が溶解する時間が必要)あと、
その部分を水道水で洗い流せば完全に除去できます。
また、シミ抜き溶剤で洗い流す場合は、ガンを上から打つのではなく繊維の中に入り込まないよう、
45℃の角度で横に流すようにするのが大切です。
「トリオ」と「ピンキー」は同系統のシミ抜き剤ですが「トリオ」は、あらゆる繊維に使用でき、
事故が起きないためパートさんがシミ抜きをする場合でも非常に安全です。
主に油性・水溶性・移染の除去に使用します。
「ピンキー」は、トリオの強力版です。
インクの爆発やポケットのインクのシミはピンキー原液を湯せんし、50℃程度に温め、
その中にシミの部分をつけておくと簡単に除去できます。
●インク爆発処理(ビーカーによるつけ込み)
アクリル繊維・アセテート・合成皮革への使用は溶解しますので注意が必要です。
「ゲルⅡ」は、ゲルインク・墨・墨汁に対して有効です。
この種のシミは、一番取りにくいものです。墨・墨汁には定着させるためゼラチンが使用されています。
まずはそのゼラチンを過酸化水素または酵素で分解してから処理を行うことがポイント!
ヘラ等で処理をする場合はできるだけ芯の部分まで動くように時間をかけてください。
早くガンで打って流すと取れにくくなります。「ゲルⅡ」は、粘度が高いのでガンで流す時に「K-1」を
塗ると流れやすくなります。
「シミナックスα」は、㏗8.4と中性に近い漂白助剤で、口に入れても安全な材料です。
使用方法としては、過酸化水素と併用して漂白します。過酸化水素は弱酸性で分解しないように
安定化されています。そして添加するアルカリ剤により過酸化水素の活性度は大きく変わります。
例えば炭酸ソーダ(過炭酸ソーダ)、重曹、ケイ酸ソーダ、アンモニアなどシミ抜きで使用する漂白剤
としては、繊維・色の脱色を考えると㏗は中性に近く漂白力の強いものが理想です。
「シミナックスα」は、これらのことを兼ねそえた漂白助剤といえます。
①通常の漂白処理
「シミナックスα」と過酸化水素を1:1に混ぜ2倍に薄めたものをぬりスチームガンで漂白する。
(漂白処理は無理をしない。)
「ラストカット」は、サビの場合 原液で使用、漂白処理のあとは水で2倍に薄めたもので処理します。
「ラストカット」はフッ化水素系サビ取りと異なり揮発性がないので必ず水でよく濯いでください。
これで結構 黄変は除去できます。
②ワキなどの黄変処理
「シミナックスα」と過酸化水素1:1のものを水で10倍にワキの黄変部分にスプレーしたあと
薄めたものを家庭用スチームガンで処理する。シミ抜きで何時間もかかるものが一分程度で処理が終わる。
残った黄変は、ぬるま湯にラストカット0.2%入れつけ込む。
③放置によるシミ抜き
色がはげやすい場合は「シミナックスα」と過酸化水素を9:1の混ぜた液を塗って放置する。
30分程で濯ぐ。
④カビの除去
通常の条件でカビは除去できる。
また、全体にカビがある場合は1:1に混ぜたものを水で10倍に薄めスプレーし放置する。
(黒カビ、こげ茶色のカビはオレンジ色を経てレモン色になり、そのあと無色化する)
漂白の際に黄色く残った色素の場合は『ラストカット』での除去が効果的です。
「ラストカット」でのつけ込みを行う場合、35℃~40℃の水に「ラストカット」0.2%(10ℓに対して20cc)を入れ15分~20分つけ込んだのち水で濯ぎます。
(※ラメ・メッキ金属は使用不可、チャックはOK)
製品の詳細は使用方法をご覧ください。