新商品発売のお知らせとシミの種類について

松井化学では、従前よりフッ素系撥水剤を提供してまいりましたが
近年、フッ素化合物が環境面で注目されるようになり
メーカー各社が段階的に製造量を減少する傾向になってきました。

そこで、今後は環境にやさしい非フッ素撥水剤
MC-ガードW-PA」を新たに採用していきたいと思っております。

非フッ素系の撥水剤(MC-ガードW-PA)は、衣類に優れた撥水性を付与し
風合いが変わらないので安心してご利用いただけますが
撥油効果に関しては今のところ、効果があまり期待できません。

 

■シミの種類
墨・インク・血液・ワイン・カビ・毛染め・黄変について紹介します。

① 墨
墨は、カーボンとゼラチンで成り立っています。
シミを除去する手段としてはまず、ゼラチンを酵素または
軽く放置漂白し(10分程度)そのあと「墨おとし」で
表裏両面から輪ジミがなくなるまで処理し「K-1」で洗い出します。
カッター等繊維が丈夫なものはシミ抜き溶剤のノズルを
絞りふき飛ばします。繊維を傷めないよう気をつけます。

② インク
ピンキー」のビーカー処理法が有効ですが、シミ抜きとしては
まず「テトラ」でかなり取れます。
残れば「ピンキー」、「K-1」で処理します。

③ 血液
通常の血液は「テトラ」でほとんど動きます。
残れば「ラストカット」で処理してください。
頑固なものは「ブラットール」と酵素の組合せで
放置処理してください。

④ ワイン
ピンキー」に「ラストカット」を10%~20%混ぜてシミ抜きします。
そのあとシミが残っていれば「シミナックスα」と
過水(シミナックスαと過水を1:1に混ぜ5倍に希釈したもの)
を塗り放置10分で除去します。

⑤ カビ・毛染め
この種類は、漂白処理しかありません。
シミナックスα」と過水1:1のものを水で5倍に
薄めたものを塗り放置します。
色が消えるまで重ね塗りをし、消えれば水で濯いでください。

⑥ 黄変処置
全体的に黄変がある場合は洗剤に「MC-スキットQ」を加え
40~45℃で20分つけ込む。
そのあと少し残っていれば40℃の湯に「ラストカット」0.2%で
10分程度つけ込み、部分的な黄変は「トリオ」又は「テトラ」で
処理したあと「ラストカット」で処理します。
これを繰り返し、取れないものは「シミナックスα」と過水の漂白処理を行ってください。