松井化学製品を使った染み抜き事例について

今回は、墨・インク・血液・ワイン・カビ・毛染め・黄変の染み抜きについて紹介します。

①墨
墨は、カーボンとゼラチンで成り立っています。シミを除去する手段としてはまず、ゼラチンを酵素または、軽く放置漂白し、(10分程度)そのあと「墨おとし」で表裏両面から輪ジミがなくなるまで処理し、「K‐1」で洗い出します。カッター等繊維が丈夫なものはシミ抜き溶剤のノズルを絞りふき飛ばします。繊維を傷めない様気をつけます。

②インク
ピンキー」のビーカー処理法が有効ですが、シミ抜きとしてはまず「テトラ」でかなり取れます。残れば「ピンキー」、「K‐1」で処理します。

③血液
通常の血液は「テトラ」でほとんど動きます。残れば「ラストカット」で処理して下さい。頑固なものは「ブラットール」と「クイック酵素」の組合せで放置処理して下さい。

④ワイン
ピンキー」に「ラストカット」を10%~20%混ぜてシミ抜きします。そのあとシミが残っていれば「シミナックスα」と過水(シミナックスαと過水を1:1に混ぜ5倍に希釈したもの)を塗り放置10分で除去します。

⑤カビ・毛染め
この類いは漂白処理しかありません。「シミナックスα」と過水を1:1のものを水で5倍に薄めたものを塗り放置します。色が消えるまで重ね塗りをし、消えれば水で濯いでください。

⑥黄変処置
全体的に黄変がある場合は洗剤に「MC-スキットQ」を加え40~45℃で20分つけ込み、そのあと少し残っていれば40℃の湯に「ラストカット」0・2%で10分程度つけ込み、部分的な黄変は、「トリオ」又は「テトラ」で処理したあと「ラストカット」で処理します。これを繰り返し、取れないものは「シミナックスα」と過水の漂白処理を行って下さい。