秋の洗いのメインとなる薬剤
いよいよ秋のシーズンとなり、汗を吸収して水洗いが必要な夏場の商品が増えてくることだろう。
そこで、秋の洗いのメインとなる薬剤を紹介します。
ドライに関する商品では、〝爽快洗い〟として石油系の「W・クリーンCA-SP」(カチオン系)や「W・クリーンⅡ」(アニオン系)、パーク系の「MC-PT」が有効だ。これらのドライソープは水分を30%配合しており、バッチ洗いで洗浄性を高め、すべての汚れに対して洗浄力が向上する。
衣類は軽く仕上り、縮み・しわ等も少なく、安全に洗うことが出来る。
水洗いに関しては特にウエット洗浄が大切になる。ウエットの洗剤は、品物の種類によって使い分けるようにしている。
・カシミヤ・ウールのセーター等、風合の柔らかいソフトの衣類は「アクア・MC」
・背広・綿・麻など少しハリのある仕上りを必要とするものは「アクア・フィニ」
・汚れのはげしい品物やぬきもの等は洗浄性の高い「アクア・アルティメット」
・ブランド商品・ゆかた・ハッピ・ジーンズなど色の出やすいものには「MC‐マジカル」を使用する事が
おすすめ。
さらに洗いだけでは取りきれない黄変処理は全体漂白が必要となる。
■漂白システムの漂白力の強さと安全性について
白物、染色堅ロウ度の強いものは、「Q-パワーアップ」と過酸化水素の併用を。「Q-パワーアップ」はアルカリ剤とキレート剤の配合により強力な漂白効果がある。
おしゃれ着は中性で漂白処理を行い、温度も40℃~45℃にする。漂白剤は「Q-パワーアップN」と過酸化水素の組合せ。
「Q-パワーアップN」は中性タイプの漂白助剤とキレート剤の配合により安全に漂白を行える。
又、タイプは違うが過硫酸タイプの中性漂白剤「MC-スキットQ」は単独使用で過酸化水素はいらない。
■しみ抜きに関するシミと薬剤の関係
・油汚れ・マジック・ボールペンなどの油性シミ抜きには「K‐1」
・移染・マジック・ボールペン等の処理には「トリオ」、「ピンキー」、「カチオリキッド」
・血液のシミには「ブラットール」、「クイック酵素」、「クイック酵素NEO」
・黄変・カビ・毛染めのシミには「シミナックスα」と過酸化水素の組み合わせ・「ラストカット」を組み合わせるのが良い。