樹脂
革やっかいな商品の色かけおよび修正方法、それに使用する樹脂いろいろ
製品・かばん・靴・一般衣料用顔料セット。



樹脂各種
特徴
- 【アクリルシリコン樹脂】は、軟らかく皮膜が強く光沢がある。
顔料・染料に混合し、革製品・靴・衣類に使用できる。高性能樹脂です。
- 【ポリエステル樹脂】は、皮膜が軟らかく、べとつきが少ない。
合成皮革の修正・バックのべたつき(シリカを配合して使用)に使用する。
- 【シリコン樹脂】は、ゴム状の軟らかい樹脂で
スエードの色修正・ゴムびきの修正、エクセーヌでも風合が変わらない
- 【アクリル樹脂】は、軟らかく皮膜の強度があり一般的に使用できるが
量を多くしようするとべとつきがある。
使い方
<アクリルシリコン樹脂>
アクリルシリコン樹脂に顔料を配合し、(アクリルシリコン樹脂:顔料の比)2 : 1
靴の修理・バックの修理に使用する。
又、顔料にアクリルシリコンを少量入れ水で希釈すれば衣類の補修用になる。
<ポリエステル樹脂>
ポリエステル樹脂はタックがなく軟らかい。
合成皮革のやぶれなどは原液に顔料を混ぜ筆ぬりすれば補修できる。
バックのべとつきの補修は水にポリエステル樹脂とシリカ粉末を(1:1)混合し
スプレー、乾燥を繰り返せば、べとつきがなくなる。
<シリコン樹脂>
シリコン樹脂は特に軟らかくエクセーヌ等、合成皮革に適しシミ抜きなど不可能な時、
白の顔料を配合し色の修正を行う。
コードのゴムびきなどにも適しています。
<アクリル樹脂>
非常に軟らかく接着力があり、粘度があるので原液で下地の補修に使える。
※顔料・染料を配合し用途に応じた濃度に調整して使用する。
<革の場合>
顔料のみで色調整をし、樹脂を添加(1:2)
処理前 |
処理後 |
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比較写真1 |
比較写真2 |
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〜 筆塗りとエアブラシの使用方法の違い 〜
エアブラシでは顔料の濃度に対し水で調整して下さい。
筆塗りの方が光沢はでやすいです。
<衣料全般>
顔料1に対しアクリルシリコン樹脂を1〜3の比率で配合します。軟らかいので、筆塗り、
エアブラシともに使用できます。衣料においては顔料、染料に少し配合するだけで耐久性のある
色かけが可能です。
<合成皮革の補正>
顔料1に対してポリエステル樹脂3〜4の割合で混ぜてペースト状にし、筆塗りまたは
手につけてうすく延ばして塗ります。ポリエステル樹脂は軟らかく、サラッときれいに
仕上がります。
<ベトつきのある商品の補正>
ポリエステル樹脂1に対し、シリカ分散液1ぐらいの比率で混合し、同色の顔料を水で薄めて
スプレーします。ベトつきがなくなればポリエステル樹脂またはアクリルシリコン樹脂を水で
薄めた液をスプレーして強度を上げて仕上げます。
注意事項
- アクリルシリコン樹脂で乾かしたあとに重ね塗りする場合、後処理樹脂が剥離する場合があります。
- 乾燥後の重ね塗りの場合、エアブラシ洗浄剤を水で10倍ぐらい希釈し、固定面にスプレーしてドライヤーで乾燥したのち重ね塗りすることをおすすめします。 (ハケでこするとムラになります。)
- サンドペーパー2000(一番細かい仕上用)で軽く磨いてから色をかけてください。
- 付属の色見本と衣類の地色を必ず見比べてから色を選んでください。

性状
成分
ナノ顔料